車載ウインチを言い訳に色々作る(リレーコントローラ編)

また1年も間が開いてしまいましたが・・・

次のお題を制作中なのでまとめてしまいます、リモコンが仕上がったので次は受信部です。前に掲載した写真ですが、

ウインチ本体の左に見えるのがメインリレーで右に見えるのがリモコン受信部です、リレーも自作は出来なくは無いですがピークで50A以上の電流が流れるので市販部品では相当値段が張ってしまいます。なのでメインリレーはそのままにリモコン受信部を丸々自作する方針にします。

とりあえずリレー作動時のリモコン側電流を計測してみたのですが、1A以上流れていて作動ノイズも凄そう、というかオシロで見ると実際強烈なのでアイソレーションが必須です。なので素人でも簡単に扱えるPhotoMOSリレーを使います。XBee+マイコン側もSparkFun版のArduinoFIO-v3を使って可能な限り手抜きです。配線は・・やっぱり面倒なのでこれもAltium+FusionPCBのコンボで発注です。

仕上がってきました、目ざとい方はRev1.1になっている事に気がつくと思いますが、最初にDCDCをムラタNDTS1203で設計しテスト動作してみたところモーター起動時の電圧降下がギリギリ定格を下回ってしまったため、秋月扱いのMINMAX絶縁DCDCに変更したという経緯です。ケースはいつもの日本プレート精工さんにお願いしました。

まともな写真が撮れてなくてすいませんが、オーソドックスなアルミ板金2ピース構造です。せっかくのカスタムケースですし思いっきり趣味に走ってIDECの集合標示灯を取り付けます。

文字はテプラのクリアテープです。電源スイッチ兼で非常停止ボタンとダイレクトコントロール用のセレクタスイッチを取り付けて概ね完成です。次はいよいよ車体に取付けです。

下部はDINレールになっていて簡単に取りはずしができるようになっています。リレーとの接続は長い間部品箱に放置されていたアンフェノールコネクタです、確かMIL規格品で値段より後々の入手性重視で買っておいた物です、2015年の今でも全く問題無く入手できますが・・高い!

そんなわけで完成です、丁度リアシート下に収まる位置になっていますし強度も全く問題無いです。バッテリーからの電源の引き回しですが、

寒冷地仕様のハイエースは運転席すぐ後ろにサブバッテリーがあるのですが、ここのカバーに取り付けました、コネクタはアンダーソンのSB175で電動フォークリフト等に使われているコネクタです。名前通り定格175Aで大型インバーターの接続も余裕でできます。

という訳で完成しました。ウインチの位置が低いせいで微妙に使いにくいですが、この位置ならリアシートの使い勝手に全く影響が無いので良い妥協点だと思っています。・・・いやしかし書き始めると一瞬ですね(笑)写真ばっかりという事もありますけど。

車載ウインチを言い訳に色々作る(リモコン編)

次はリモコンです、バイクの積載時は両手が塞がってしまうので、無線リモコンは大きめのケースに入れ替えたいのでまず分解します。

ってエッ?なにこの汚い実装!

回路構成はPICと謎のRFチップが直結されており、周波数やプロトコルも全く分からないので国内で使っていいものやら不明です。ここでまた自分で作る決断をする訳ですね。まぁ12Vの大型リレーを無線で制御するだけですしそれほど手間では無いのですが、今回はケース込みで凝ってみようとスタートしました。

引き上げ途中で止まってしまうと色々困りますので、回路ではあまり冒険せずに通信とマイコンはArduinoFio+XBeeを使うことにしました。まずリモコン側のケースと基板を設計します。ケースはかねてから使ってみたかったFrontPanelExpressに発注します。このサービスを解説しますと、専用のFrontPanelDesignerというソフトで加工指示して発注すると、そのまま送られてくるサービスです。ソフト自体は2Dのシンプルな物ですが、既成品のサイドプレートがあるのでこれに合わせてサイズを決めると箱型のケースが安価に作れます。

こんな感じでトッププレートを作り、

アプリ内からそのまま発注できます。

ほどなくして送られてきました、何故かグミが同梱されています。税関で開けたようですがその時に紛れたのか元からなのか。

サイドの角穴はタカチの埋め込み単三電池ケース用に加工したのですが、寸法を微妙に間違えてしまいましたがまぁいいでしょう、仮組みします。

次にこの中に入る基板を作ります、最初はサンハヤトのユニバーサル基板を入れるつもりでリモコンのサイズを決めたのですが、配線途中で量にうんざりしてきたため、新しく基板を起こしてしまいました。

CADはいつものAltiumで製造はFusionです。

今回液晶を付けたかったので、ストロベリーリナックスや秋月などで扱っている小型I2C液晶を使います。これもピッチが細かすぎる上に外付けのCが幾つか必要なので基板を起こします。

JSTのXH表面実装横タイプをそのままハンダする仕様にして省スペースな物にしました。これも製造はFusionです。大量に作ったので一声かけて頂ければイベント等に持っていきます。安いのでタダでいいです。液晶の固定は正直悩んだのですが、アクリル板を表面に接着し、さらに裏から2液エポキシで固定するという方法を取りました。

さすがエポキシでばっちり固定できました。問題は表面の方で透明になるという謳い文句だったアクリサンデー接着剤で貼った所ご覧の通り。液晶窓枠が荒れているのは1mm程手で広げた為です。9mmはぎりぎりすぎました。

部分的に曇ってますし応力が入ったらしく変色してしまいました。アクリサンデーはこの用途には無理なようです、次から他の手段を考えないと。読めるは読めるので気にせず進めることにします。いよいよ組み立てです。

Fioに見えるUEWは、XBeeのRSSI(信号強度)出力をADに入力して検出可能にしています。まぁ信号はPadで出ているのでFioの想定された使い方です。

完成しました、長かった。空いてるコネクタにはこのようなスイッチを取り付けます。

ハンドルに挟めるスイッチですね、ハンドルのワンタッチクランプは自転車用品です。新しく始めた趣味が活かされました。間のスペーサーはアクリ屋さんに制作をお願いした物です。スイッチ自体はウインチの付属品で、サイズもネジも全てインチでちょっと厄介でした。

長くなったのでここで一旦切ります。次はリレーコントローラ編です。

車載ウインチを言い訳に色々作る(マウントプレート編)

おひさひぶりです、また前回のポストから1年近くが過ぎてしまいました。

しかしOPMシールドの情報を求めていらっしゃる方が未だに多いので、こうして工作物の制作記録をWebに残しておくのは十分意義のあることだと考えています。

では今回のお題です。ハイエースをトランポとして使っており、2400mmの長いラダーもありますが、大型ネイキッドなどの重量車の積載はやはりしんどいです。エンジンはかける派ですがDUCATIなど乾式で切れが良くてハイギアードな車体だとなおさらです。

以前の車体では、このような安物12Vウインチを荷室仕切り棒にぶらさげてみて、「これならどんな車両もイケる!」となった1ヶ月後に盗難された訳ですが、次はもう少し見た目にも機能的にもアップグレードした物にしたいというのが今回のお題です。

まずは何は無くてもウインチ本体の選定です、以前のウインチは1万円を大幅に切るお手頃価格でしたが、いかんせんパワーがぎりぎりで非常に不安でした、あと機能的にもクラッチをフリーにしてワイヤを引き出すことが出来なかったので、毎回ガラガラ・・と電動で時間がかかります。

なので高価ですが今回は車載ウインチメジャーメーカーのWARN製を選びます。専業メーカーだけに凄まじく沢山のモデルがあるのですが、条件が似ているATV用のXT30にします。問題は国内で扱っている代理店が無いので自分で直接輸入手配をしなければならないということですが、米国Amazon.comと当時まだ営業していた転送eペリカンを使って輸入しました。キャンペーン中で$350位だったと記憶しています。

ワイヤは繊維製で軽量、周囲の物をキズ付ける心配なし。クラッチ付きで手で引っ張れば引き出せる、パワーも必要十分、リモコン付きと申し分無いです。リレー部分の写真が無くて不安だったのですが、開梱してみた所きちんとしています。

次はマウントする場所です。以前の仕切り棒ぶらさげは棒の取り付け強度が不安だったので床に、ということで殆ど選択の余地無くリアシート下周辺になるのですが、

でこぼこしていて採寸が面倒ですね。

高さは問題無いです、この後オグショーさんで床貼りをする予定だったのですが、思い切ってリアシート取り付けボルト位置の寸法が取れないか聞いてみたところ。

バッチリです、ありがとうありがとうオグショー。聞く所によるとシート取り付けボルト穴はモデルや年式によって変則的に変わるらしいので毎回現物から採寸をするそうです。次にウインチ本体の固定ですが、見た目に綺麗に仕上げたいというのもあり、マウントプレートを1品物で制作することにしました。まずAutoCADで図面を引きます。

素材は3mmの鋼板です。制作は今回も日本プレート精工さんです、何時もお世話になっております。毎度素人図面に付き合って頂きご迷惑をおかけしています。

そんなこんなで仕上がってきました。

順当に行けば後は固定するだけなのですが、そこはそれで今回もトラブルが有るわけで強引に突破していきます。後編に続きます。

12Vコンプレッサにハマったという話

トランポ再導入に伴い備品もまた揃える羽目になったのですが、その中でひときわ面倒な事になったコンプレッサについて書いてみます。現着してからタイヤ空気圧の調整をしたいので、12Vコンプレッサは必需品なのですが4輪で雪道で嵌った時なども素早く調整も可能なようにカプラ式でタンク有りの物を探して今回はこちらのMeltec FT-35Pをポチってみました。

しかし制御圧力が0.7MPaもあるので、上限0.6MPaのインフレーターは繋ぎたくない。そうだ、間にレギュレター挟めばオッケーと早速カプラを分解してみた所、

え、え?何?何ピッチ??外径は14mm程度ですがピッチはメトリックでピッタリ1.0。当然このサイズだろうと市販品のR 1/4継手とレギュレターを用意してからバラしたのですが勿論入りません。イラっと来てしまったのでさらにバラします。

ここもM14P1.0!おまえもかー

そんなわけでピッチ変換継手を探してあちこち連絡を取ってみるも、一応規格品は存在するもののロット1ではことごとく無視され小売している店も無い様子。

そんなわけで再度日本プレート精工さんに泣きついてみました。簡単に図面を引いてM14P1.0の変態ネジをR 1/4に変換する一品物の変換継手です。

このM14P1.0という変態仕様だったのはタンク接続部分とカプラーだけで、リリーフバルブ(R1/4)、圧力計(R1/8)、圧力スイッチ(R1/8)はそれぞれ一般的な仕様でした。なのでミスミにて加工品で縦貫通穴、R1/4 R1/8混在のブロックマニホールドを発注します。

コンパクトに仕上げたかったので圧力計は超小型タイプ、レギュレターまでの配管はワンタッチカプラでホース接続です。仕上がりはこのように。

ごちゃごちゃしている上に所詮安物なのであまりハードな使い方はできないですが、車載12V、小型&軽量、タンク&レギュレター付きと当初求める要件を満たせました。えらく追加費用と手間がかかってしまいましたが満足しています。

同じようにFT-35Pの改造を目論んでいる方の参考になればと思います。

トランポ再購入

購入して既に半年以上が経過していますが、別ねたがそろそろ仕上りそうなので前フリしておきます。保険金をいつまでも遊ばせておくのもいかがなものかということで再購入しました、ハイエース。

今回はS-GLです、装備ショボイのに相変わらず高い。そしてお約束のトランポ化したわけですが、日和ってオグショーさんで床張りをしてしまったのでこの辺は飛ばします。今回はこんな感じで仕上げました。

床材は標準の石目プリントが余りにもアレなので、医局の床で使われている耐薬剤系のシートにしました。見た目非常に地味ですけどね。

そして今回のお題に入ります。物はリアカメラのカバーです。キャブオーバーはリアゲートまでの距離が非常に長くカメラはどうしても欲しいので、納車と同時にナイスな取り付けができないものか考えます。普通はナンバー照明の所に取り付けるのですが、前回盗難された車体はゲート上の自作板金加工ケースに収めていて、視点が高くなるお陰で見切りも正確で非常に使い勝手が良かったので、今回もゲート上に収める方向で進めます。

前回のDXと異なりリアゲートにアンダーミラーが装着されいますので、どうせ遠すぎて良く見えないので取り払った上でこのネジ穴を利用する方針にしました。画像は拾い物です。

SONY DSC

丁度左上に回り止めと思わしき穴が空いているので、ここにケーブルを通します。板金は前回の結果ですといかにも素人臭くなってしまいますので、アルミ厚板加工にすることにしました。そんな訳で図面を引いて、

加工をこちらの日本プレート精工さんにお願いしました。最初は削り出しワンピース構成だったのですが、やはり非常に高価になってしまうとのことでしたので基部をアルミフライス加工品、上部をステン板金に変更しています。大分お手数掛けながらも仕上がったのがこちらです。

予想外に安く形になりました、ステン部分に塗装を行い取り付けたのがこちらです。

キャップボルトが耐候性重視で黒染めでないので目立ちます、ベースに見えるのはエラストマーシートをテキトウに切った物です。全体的にちょっとイマイチな仕上がりなので何とかしたいなぁと。しかし他に作りたい物は色々ありますので機能的に問題が無い所で一旦終了です。

こんな訳でトランポ装備品の製作についてはまだ続きます。

迷いトランポ探しています

なまえ:

レジアスエースDX シルバー 2007年モデル、ナンバー 横浜400ね1180、車体番号 TRH200-0058730

とくちょう:

DXに前後カラーバンパーを入れています、ホイールは写真と違って復刻版の、

MOONEYES – ENKEI BAJA II Wheel エンケイ バハ II ホイール

にヨコハマmap E340Cを履かせています。リアゲート上部にアルミ板金とブラインドリベットを使って自作した巨大で不恰好なカメラカバーが付いています。

にちじ:

6月28日夕刻に居なくなっていたことに気づく。

盗まれたァ!

多いとは聞いていましたがやられました、、、調べたらここ2年連続盗難車ランキングぶっちぎりの1位だそうで。車両保険に入っていたのが唯一の救いです。写真は無いのですが積載していたバイクもコンボで持っていかれました、こちらはDUCATI M900’99モデル横浜 す1566、車体番号ZDM1NC3NXXB022186になります。オールペンの弱いキャンディの入った青になっています。

その後、、発見されず(9月1日追記)

結局発見されず保険金が下り車両の所有権は保険会社に移ることとなりました。積載物の分は丸損なのでかなりトホホな状況なことに変わりはないのですが。もし該当車両を目撃された方がいらっしゃいましたらまずは警察までご一報を。