屋上で遊ぶ

お久しぶりです、サイトのホスティングをAWS-EC2からAWS-Lightsailに移しました。EC2のインスタンス価格も年々上昇して月額15ドル超だったのがLightsail3.5ドル+Distribution2.5ドル(初年度無料)の計6ドルとなり、昨今の円安でもこれなら許容できそうです。Distributionを付けるとHTTPS対応になる他、CDNのキャッシュにも乗り、IPv6対応、インスタンスを追加してロードバランスも可能、と個人サイトには過剰な位の機能が付きます。

本題ですが、部屋を移ったおかげで屋上へのアクセスが楽になったので、色々遊んでますというメモです。全景はこんな感じ。

  • ADS-B受信局
  • LNA付き広帯域受信アンテナ
  • PTZ-IPカメラ
  • 気象センサー

といった物が乗っています。今回はこのADS-B受信局の仕様について書いてみたいと思います。ボックスの中身はこう。

航空機の位置情報をトラッキングしているFlightRadar24のサービスは皆さんご存知かと思いますが、航空機が発信しているADS-B信号の受信は自己申告したアマチュア受信局からのデータを元にしています。

https://www.flightradar24.com/add-coverage

このような受信局を立ててデータのフィードを行うと、紐づけたアカウントがビジネスプランになり、ほぼフル機能が使い放題となります。ホストPCはWindowsPCでも良いのですが、部屋まで延々50オームのケーブルを引っ張ると減衰も大きく電力効率的にも良くないので、屋根に上げたボックスにラズパイとRFインターフェースを入れてしまうと利点大です。RFインターフェースは有名安価なRTL2832U系を始め、何でも使えるのですが、私はフィルタ付きのFlightAware Pro Stickを使っています、値段も20ドルしなかったのですが…現在は入手困難ですね。

https://flightaware.com/adsb/prostick/

ラズパイはModel3B+にPoE-HATを使って電源をPoEから取り、屋根にAC100Vを上げるという状況を避けています。PoE-HATは新旧とも1年程度運用していますが、日本の暑い夏に直射日光の当たる屋上のボックス内という厳しい使い方にも耐えています。

dump1090は共有としてFlightRadar24とFlightAware両方にフィードしています。このためCPU負荷はちょっと高めで常時50%超えてる感じです。

アンテナはSignaPlusという中国メーカーの物を使っています、1090MHzなのに長さが1メートル以上あり、9dbiと表記されていて、「うっさんくさいなー」と購入実測してみたらあら不思議、表記通りかは不明ですが他のADS-B用と謳った製品より明らかに感度が良いのでそのまま使用です。寿命が尽きたらバラしてみたいですね。

以上のような構成で概ね日々700後半~800程度のフライトを受信できています。羽田空港方面が大きく捉えられているのも大きいですが。

他にPoEカメラも設置していて、正しく使うのであれば2本イーサーネットケーブルを引く必要がありますが、これです、Ubiquiti Switch Flex。

https://store.ui.com/collections/unifi-network-switching/products/usw-flex

PoE++(802.3bt)のハブなりインジェクターに接続するとbtの電力バジェット内でPoE(802.3at)にて分配してくれるという、このような用途にはうってつけのスイッチです、今回この製品を紹介したかった、という動機が大きいです。

今後は広帯域受信用にラズパイとRFインターフェースを追加したい、がラズパイの入手状況がご存知の通り、とか。PTZカムを流星カメラにして火球観測したい、けど値段が…といった感じです。


おまけですがカメラのエンクロージャーは土台がPET-Gの3Dプリントで、アクリルドームはAliExで購入した監視カメラ用ドーム、中身のカメラはなんと屋内用です、これで1年半問題無く運用できています。

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